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学习·高一 · 言語文化

形容詞・形容動詞

ク活用とナリ活用の二つの表を、文末の一文字で識別する。語尾の「し」と「なり」のちがい、助動詞を繋ぐ「-かり-」、連用形のウ音便、そして「しげに」「大きなる」の誤判別を公版の文で固める

Step 1 / 21 · 概念 · 必修小テスト 0/7

なぜ二つに分かれるのか

頻出度 ◎。物語と随筆を問わず、描写文の文末はほぼこの二種類です。ここが本文で瞬間的に読めないと、品詞分解は形容詞のところで毎回止まります。

現代語の語感では決まらない

現代語では「美しい」と「静かだ」はちがう品詞に見えますが、どちらも形容詞です。古文ではこの対応が崩れます。

語古文の活用文末の形
うつくし(美し)形容詞・ク活用〜し
あはれなり(哀れなり)形容動詞・ナリ活用〜なり

「いとうつくし」も「いとあはれなり」も、枕草子では同じ位置に立つ描写の文末です。なのに語尾が「し」と「なり」で違い、活用表も別になります。だから意味でなく語尾の種類で分けるのがこの単元の前提です。

なぜ識別が先に来るのか

形容詞は語尾が「し・き・けれ・かれ」と母音で動き、形容動詞は語幹の後ろに「なり・なる・なれ」が付きます。助動詞の接続先が変わるため、識別を間違えると後の助動詞判定まで連鎖します。たとえば過去の「けり」は形容詞には「-かり-」を挟んで付き(なかりけり)、形容動詞には語幹に直接付かず連用形「に」を介して続きます。

この課の狙いは二つの表を暗記することではなく、文末の一文字だけでどちらかを言い当てられる目を養うことです。

書庫にある実例

「言語文化」ク活用/シク活用/ナリ活用の識別

方丈記ゆく河の流れ去阅读 →

行く川のながれは絕えずして、しかも本の水にあらず。

流れゆく河の流れは絶えることがなく、それでいてもとの水ではない。淀みに浮かぶ泡は、一方では消え一方ではでき、長くとどまっている例はない。

本課の要点:「久しく」= ク活用形容詞「久し」の連用形 — 「〜とどまる」を修飾

枕草子春はあけぼの去阅读 →

夏はよる、月のころはさらなり、闇もなほ螢飛びちがひたる、雨などの降るさへをかし。

夏は夜(が良い)。月が出ている頃は言うまでもなく、闇夜もやはり、螢がたくさん飛び交っているの(が良い)。

本課の要点:「さらなり」= ナリ活用形容動詞(言うまでもない)/「なほ」= 副詞