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学习·高二 · 古典探究 I

助動詞「る・らる / す・さす・しむ」— 受身・自発・可能・尊敬・使役

未然形接続の五用法を、動詞の種類・後続の打消・隣にある敬語の三点で識別する。使役と受身が重なる文(引きいられて/入れさせ給ふ)を一段ずつ分解し、主語が誰かを自動的に決められるようにする

Step 1 / 21 · 概念 · 必修小テスト 0/6

同じ「る」が五つの顔を持つ理由

頻出度 ◎。受身の助動詞「る・らる」は、使い方によって五つの意味に別れます。五つはみな未然形に付くので、形だけでは区別できません。分岐は係り先の語と、文の中の人物関係です。

五用法

用法意味効く条件
受身〜される他動詞。動作主が「に」で出ることがある
自発自然に〜してしまう心情・知覚の動詞
可能〜できる他動詞+下への打消
尊敬〜なさる主語が目上。「給ふ・侍る」が隣に出る
伝聞〜そうだ聞き継ぎの調子

一文に三色が揃う枕草子

馬のあがり騷ぎたるもおそろしく覺ゆれば、引きいられてよくも見やられず。

この一文で、「覺ゆ」は自発(自然に恐ろしく感じられる)、「引きいられて」は使役と受身の重なり、「見やられず」は打消を伴う可能です。同じ「る」の系列が、係り先と後続によって三色に分かれる様子がそのまま出ています。この課はこの一文を分解できるかどうかなのです。

なぜ使役の「す・さす」と一緒に習うのか

尊敬の「給ふ」は、多く使役形について出ます(入れさせ給ふ・書かせ給ふ)。使役の系列を知らないと敬語の構造が読めません。逆に使役は動作を実行する人が主語にならない点が受身とちがいます。同じ未然形に付く兄弟なので、対で覚えるしかありません。

書庫にある実例

「古典探究」助動詞の識別:打消「ず」と完了「ぬ」の区別

方丈記ゆく河の流れ去阅读 →

行く川のながれは絕えずして、しかも本の水にあらず。

流れゆく河の流れは絶えることがなく、それでいてもとの水ではない。

本課の要点:「絶えず」= 打消「ず」連用形(下二段「絶ゆ」未然形に接続)/「あらず」= 打消「ず」終止形