中国語の語順を日本語に「翻して読む」ための三道具(返り点・送り仮名・置き字)を、規則と実文の両面で固める。レ点の動きを誤解しないことが全句法の土台。
Step 1 / 21 · 概念 · 必修小テスト 0/8
漢文は中国語です。中国語と日本語では、文の部品を並べる順番が根本から違います。中国語は「私は本を読む」を「我読書」のように、動詞が目的語の前に来ます。一方日本語は「私は本を読む」と、動詞が最後に来ます。この差がある限り、漢字の列を左からそのまま読んでも日本語の文にならない。
だから日本人は昔から、漢文を日本語の語順に組み替えて読む方法を発明しました。それが訓読(くんどく)であり、その組み替えを指示する記号が返り点、読むときに添える仮名が送り仮名、読まずに日本語の助詞や助動詞に「化けさせる」字が置き字です。
| 道具 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 返り点 | 組み替えの順番を指示 | レ、一、二 |
| 送り仮名 | 漢字の活用を补う | テ、ズ、ナレ |
| 置き字 | 読まずに、助詞・助動詞へ変換 | 之、乎、也 |
共通テストでも私大でも、書き下し文や訓読の設問は每年必出です。そして句法の判別(再読文字・受身・使役…)は、すべて「点を正しく追えること」が前提です。訓点が読めないと、句法問題の選択肢すら比較できません。基礎の基礎ですが、ここを機械的にできるようにするだけで、漢文の得点は大きく動きます。