ク活用とナリ活用の二つの表を、文末の一文字で識別する。語尾の「し」と「なり」のちがい、助動詞を繋ぐ「-かり-」、連用形のウ音便、そして「しげに」「大きなる」の誤判別を公版の文で固める
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頻出度 ◎。物語と随筆を問わず、描写文の文末はほぼこの二種類です。ここが本文で瞬間的に読めないと、品詞分解は形容詞のところで毎回止まります。
現代語では「美しい」と「静かだ」はちがう品詞に見えますが、どちらも形容詞です。古文ではこの対応が崩れます。
| 語 | 古文の活用 | 文末の形 |
|---|---|---|
| うつくし(美し) | 形容詞・ク活用 | 〜し |
| あはれなり(哀れなり) | 形容動詞・ナリ活用 | 〜なり |
「いとうつくし」も「いとあはれなり」も、枕草子では同じ位置に立つ描写の文末です。なのに語尾が「し」と「なり」で違い、活用表も別になります。だから意味でなく語尾の種類で分けるのがこの単元の前提です。
形容詞は語尾が「し・き・けれ・かれ」と母音で動き、形容動詞は語幹の後ろに「なり・なる・なれ」が付きます。助動詞の接続先が変わるため、識別を間違えると後の助動詞判定まで連鎖します。たとえば過去の「けり」は形容詞には「-かり-」を挟んで付き(なかりけり)、形容動詞には語幹に直接付かず連用形「に」を介して続きます。
この課の狙いは二つの表を暗記することではなく、文末の一文字だけでどちらかを言い当てられる目を養うことです。
「言語文化」ク活用/シク活用/ナリ活用の識別