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学习·高二 · 古典探究 I

助動詞「き・けり」— 過去・詠嘆

過去の「き」と「けり」を、活用の異形と用法の二方向から識別する。きの終止・連体・已然の三形、けりの伝聞過去と詠嘆の分かれ目を、蔵書の公版文で実演する

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なぜ「過去」が二種類あるのか

頻出度 ◎。古文の過去は「き」と「けり」の二種類あり、字形も意味もちがうのに、活用の形が一部かみ合っているため混同が起きます。テストは両方を同じ文に置いて区別を問うてきます。

二つの過去の成り立ち

助動詞もともとの意本文での顔
き話し手が直接経験した過去(〜た)語り侍りしかば/過ぎにし方
けり聞きかじった過去(〜たそうだ)から、詠嘆(〜なあ)へありけり/ものぐるほしけれ

「けり」の二用法が厄介です。物語の冒頭に立つ「昔、男ありけり」は伝聞過去で「そう聞いていた」の意ですが、和歌の文末に立つ「けれ」は感動です。同じ語が立つ位置で用法を変えるのが最大のポイントです。

なぜ活用の形を先に押さえるのか

「き」は連体形が「し」、已然形が「しか」です。この二つは他のどの助動詞とも衝突しない、き専用の印になります。「過ぎにし方」の「し」が連体形だと分かれば、動詞の活用や断定の助動詞「なり」の連体形「なる」とは取り違えません。そして已然形の「しか」は必ず「ば」と組むので、「しか」を見たら過去「き」だと即断できます。

書庫にある実例

「古典探究」経験過去「き」と伝聞・詠嘆「けり」の識別

伊勢物語初冠去阅读 →

うゐかぶりして。ならの京かすがの里にしるよしして。

昔、ある男が成人式をして、奈良の京の春日の里に、縁があって、狩りに行った。

本課の要点:「往きけり」= 伝聞過去(物語冒頭の定型 — 語り手が伝え聞いた話として語る)

竹取物語かぐや姫の生ひ立ち去阅读 →

今は昔竹取の翁といふものありけり。

今からすると昔のこと、竹取の翁という者がいた。

本課の要点:「ありけり」= 同じく伝聞過去。物語冒頭「昔〜ありけり」は日本古典の定型表現