文中の係助詞が文末の活用形を縛る規則を、已然形結び・連体形結び・体言止め・終助詞ぞとの区別まで含めて実文で固める。訳の強弱と反語の読みもここで決める
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頻出度 ◎。日本語はふつう、文末の形が文の前の方と関係せずに決まります。ところが古文には文の中に現れた小さな語が、文末の活用形を強制的に決める仕組みがあります。これが係り結びです。
| 係助詞 | 結び | 訳の方向 |
|---|---|---|
| ぞ・なむ・や・か | 連体形 | 強調・疑問・反語 |
| こそ | 已然形 | 強調(後続が逆接だと「〜けれども」の色も出る) |
| (名詞で止まる) | 体言止め | 引用・言いさし |
規則そのものは三行です。難しいのは、本文でこの三行を使えることと、「ぞ」のように形が同じで働きがちがう語を見分けることです。
判断は逆向きに始めます。文末の活用形が制約のない形とちがうことに気づいて初めて、係助詞を探しに出る。つまり「連体形で文が終わっているのに名詞が続かない」「已然形で終わっているのに後続がない」という異常を見逃さない目が要るわけです。
枕草子の冒頭は連体形止め(体言止めの一種)の見本です。
春は曙、やうやう白くなりゆく山ぎはすこしあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
「たなびきたる」は四段「たなびく」の連体形。ここで言いさして余韻を残しています。この一文を基準にしておくと、連体形結びを見たときの違和感がつかめます。