連歌の発句から生まれた俳諧と、芭蕉の紀行。『おくのほそ道』冒頭の一節を読み、旅と風雅の思想に触れる。
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俳諧は、連歌の発句(五七五の十七音の導入部)から独立して楽しまれるようになった詩形で、やがて季語と切れを備えた俳句へと育ちます。松尾芭蕉はその芸を「風雅」と呼び、門弟を率いて奥州への長旅を行いました。
『おくのほそ道』はその旅の紀行文で、俳諧の紀行(はいぶん)として、散文の地の文と発句が交互に響き合う構成をとります。冒頭は「月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人也」——旅を人生の本性として捉える宣言です。