「言い表せない道」と「水のような善」。老子の逆説と柔の思想を、二つの名句で読む。
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「道可道,非常道」は、言い表せる道は永遠の道ではないという冒頭の逆説です。言葉で定義できるものは既に固定的で、流動する道そのものではない——言語への根源的な不信から老子は始まります。
「上善若水」は、最高の善を水にたとえます。水は万物を潤しながら争わず、低きに流れる。強さではなく柔さ・低さが道に近いという、儒教とは正反対の価値の転倒です。